研究会がスタートしました

 このたび、思いがけないことから、矢口新先生の業績を研究したいという人間が集まり、「矢口教育学研究会」(仮称)を立ち上げることになりました。
 そこで「研究会」の活動の様子を随時紹介するためのブログを開設し、関心のある方からのご意見・ご質問などいただければ有難いと考えました。研究の成果をどこに求めるかは、歩きながら考えて行きます。ご支援、よろしくお願いします。

 思いがけないことというのは、現在立教大学の大学院後期博士課程で教育史の研究をなさっている越川求さんという方が訪ねてこられたことです。越川さんは、現役の中学校の先生でありながら、大学院で研究を続けているというエネルギーのある方です。
 もともとは、コミュニティスクールや開発教育に関心をもって調べているうちに、埼玉県比企郡の地域教育計画「三保谷プラン」を知ったそうです。「三保谷プラン」というのは、「川口プラン」や水海道小学校、富山県北加積小学校での実践と並ぶ地域教育計画の一つで、当時中央教育研究所のメンバーであった矢口先生がその指導に当たっていたことから、「矢口新の教育学」にめぐり合ったということです。

 先日(5月5日)、越川さんの求めに応じて、矢口みどりさん、榊正昭さん、小澤秀子の3人が集まり、当時の矢口思想を知るための資料(主に多数の雑誌論文)を手に、意見交換を行いました。

 話し合ってみると、矢口先生を研究することが、単に過去を静的に研究することに止まらず、現在および未来に働く思想と方策を明らかにできるという信念が4人に共通していることがわかり、この信念を強固にして、いずれは何らかの形で発表するために、継続的に「研究会」を持とうということになりました。

 「研究会」について決まったことは、下記です。
 ①毎月1回ぐらいの会合を重ねること。原則として土曜日か日曜日。
★次回は6月10日(日曜日)午後1時から。
 ②場所は、矢口文庫(埼玉県新座市新堀2-1-7-603、西武池袋線清瀬駅から徒歩10分)
 ③越川さんが9月に予定している研究発表に備える必要から、まず1955年頃までの矢口先生の業績をとりあげる。この時期の実践が矢口教育学の原点ではないか、との思いもあります。
 
 この研究会への参加希望、問合せは、矢口みどり、榊正昭、小澤秀子まで。                                    <O>