これは、JADECの40周年記念事業である矢口教育学研究の一環としての初めての富山調査です。
調査の日程とあらましを報告します。
1.調査日程
4月30日(木) [11:00~17:30] 滑川市立北加積小学校の資料分類整理
[18:00~21:00(会食含む)] S.25~32時代の資料について予備調査
(奥平正先生にインタビュー)
5月 1日(金) [10:00~13:30] 北加積小元教師5名へのインタビュー
[15:00~18:00] 資料調査-内容調査,リスト作成,撮影、発送
5月 2日(土) [9:30~12:00] 富山県総合教育計画の実態について聞き取り調査
(元科学教育センター盛野成信氏,米島秀次氏)
[14:00~16:00] 同資料調査(富山県立図書館にて)
2.あらまし
【1】 北加積小学校の取り組み
北加積小学校には、戦後直後の社会科の教育課程づくりについての資料からその後個別プログラム学習、コンピュータを活用した学習など長期にわたる実践の記録が豊富に残されており、まさに宝の山といった印象を受けました。
当時を知る先生方は少なくなっていますが、当日は5名の関係者から、当時の活動の模様を伺うことができました。先生方も久しぶりに見る資料などから、思い出されることも多く、予定を大幅にオーバーしてしまうほどでした。
矢口先生と荒館校長先生の信念がブレなかったこと、指導を受けた若い先生方が夜遅くまで熱心に取り組まれたこと、いずれも教育への強い情熱を感じさせました。
【2】 県土総合教育計画
これは、総合教育計画が目指した「教育に産業性を付与すること」、それによって単なる知識や技術を越えた真の人間性を育てる、との理念、具体的実践、変遷の経緯などを明らかにする調査です。
今回は、工業高校の実態について、盛野、米島の両先生から、興味深いお話を伺うことができました。