2.脳は「分類」と「組合せ」で仕事をする

― 学習がスパイラルアップ構造である理由 ―

脳は、五感を通じて毎日入ってくる情報を、分類して記憶し、それを組み合わせて行動しています。ですから、経験したことのない行動でも、前に経験したことを組み合わせて行動することができるのです。
この「分類+組合せ」の機能を、しっかり働かせている人は、場に応じて、状況に応じて、自分で行動を組み立てることができます。
この組合せ能力のことを、応用能力とも言います。学習は、脳本来の「分類+組合せ機能」を有効に働かせるように組み立てる必要があります。教えられたことしかできない、マニュアルの順番通りにしか行動できないというのは、脳の応用能力を働かせられないということです。

要素に分けて学習し、自分で全体行動として組み立てるそうした学習のしかたが、脳の応用能力をきたえます。

この脳の 「分類+組合せ機能」 をきたえるのがスパイラルアップ構造の学習です。

スパイラルアップ構造というのは、全体を自覚しながら、要素に分けて学習し、自分で行動として組み立てていく学習です。

講義はない。具体的な現象を目で確かめ、整理して、理論を自分のものとする。

実際の自動車部品を使って回路を組む。単純な回路から、複雑な回路へ。(手前は学習をガイドするプログラムテキスト)

 

脳の働きを土台に学習のあり方を考える
1. 行動したことができるようになる
2. 脳の得意は「分類」と「組み合わせ」
3. 脳は「快」に向かって行動する
4.