|
自主的学習を助ける「指導」
「学習」は、「学習者自身が行動し、脳に神経細胞のつながりを作る必要があります」から、指導者が説明をして、知識を与えるのでは「指導」になりません。学習者に行動、経験をさせる必要があるわけです。しかも学習者が自分で考えて、失敗し、苦労することが最も身に付くのです。
|
基本的に指導者のやるべきことは、
・行動、活動の指示をする
・考えるヒントを与える
といったことで、間違っても「結果を与える」ことはしてはいけないのです。
これを行うには学習者の行動から、
・何を見て、何を考えているか?
・アドバイスを必要とするタイミングは?
ということをつかむ必要があります。 |
 |
個人個人に合わせた指導が必要
基本的に、個人個人は異なる経験を持っているので、異なった脳をもっています。ですから、学習の場では、個人個人は異なる行動をとります。同じものを見ても、違ったところに関心をもち、違ったことを感じるのです。個々人の行動に応じた指導が必要となるのです。
個人の行動を見て、適切な指示を出す指導者になるには?
こうした学習者の行動をみて、適切な指示をすることができるようになるためには、「学習者の行動を分析し、その場で学習行動を設計し、学習の場を作る」トレーニングをする必要があります。
グループの指導は、個人の指導の上に
グループ学習の指導は、なかなか難しいと言えます。グループのメンバーそれぞれの個人としての学習の状態と、それぞれのグループ学習に対する状態を読みとり、適切なアドバイスをすることが要求されます。
|
例えば、一人の学習者が苦労しているときに他のメンバーがアドバイスをするのも、結果を与えるようなアドバイスでなくヒントを与えるようなことができるように、その方法をインストラクターが手助けしてあげるようなことが必要です。 |

|
グループで学習ができるようになると、苦労も課題を突破した時の喜びも一緒に味わえて一人の時の数倍の感激が感じられるようになります。そうしたグループで活動する経験は、単なる学習の部分を越えてどんな生活の中でも必要なことではないでしょうか。
指導者が指導に専心するために「プログラム」が必要
学習者が、自ら課題を持ち、自主的学習が行えていると、学習者のいろいろな学習活動に対応して、臨機応変にその場で学習の場を作ることが指導者の理想的な活動ですが、これができるには基本的に「プログラム」があって学習者が自主的な学習が成り立つことが最大条件です。指導者が学習行動をいちいち指示しているようでは、学習者の行動、活動をみることは不可能に近いのです。
現在多く行われている一斉授業や実習でよく見られるように、教師・講師が学習の進行を自ら行うとともに、生徒、研修生の行動も見ようとしていることになっています。これでは、一人一人を育てることは、不可能と言わざるをえないのです。 |