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学習目標への系統的な学習の流れ「プログラム」
学習全体は、ある課題をもった総合的活動「プロジェクト」が中心にある必要がありますが、そのプロジェクトの目標とする行動へ、段階的に部分行動を経験しながら近づいていくことになります。そしてその学習は五感をフルに使った自主的な学習をするのです(参考:シミュレーションラーニング)。
自主的な学習をするときには、なんらかの手掛かりが必要です
問題をもって目の前の「対象」に対して調べてみる。自分で予想をたてやってみる。やってみた結果を整理する。そしてまたやってみて、次の段階へ、といった行動のつながりが必要ですが、その筋道は目標に向かう系統的な学習の流れになっていることが求められます。その系統的な学習の流れを「プログラム」と呼びます。どのような行動をすればよいか、経験をすればよいか、のつながりと言えます。
この「プログラム」が学習者の頭の中に無いと学習が進みません。
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学習者は、「学習のプログラム」を自分で作り出せないときには、インストラクション(指示)を得なければ学習ができません。
何をすればよいかを誰かに聞くのもよいですが、できるだけ自分自身のペースで学習を進めるために、プログラムの形は、「テキスト」、「プリント」、「映像」などから得ることにすることがよいでしょう。 |
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「プログラム」は、自主的な学習に慣れない学習者、そして学習目標にどのように迫ればよいかが考えられない学習者には、より詳細の指示のあるものがよいと考えられます。
学習プログラムは、覚えるものでなく「やってみる指示」
プログラムは「知識をならべた=教科書でもなければ、講義、説明を文字にしたものでもない」のです。
問題を感じるためにやってみること、見るところ、考えるための参考、自分でやった結果を整理することなどの「指示」が必要です。覚えるためのものでなく、やってみるためのものです。 |

プログラムテキストの例 |
「プログラムテキスト」では、1ステップ(1ページ)が「1 doing(1つの行動)」を原則としています。1ページに2〜3行のやってみることの指示と、写真や図を入れます。サンプルのテキストを紹介します。(電気・シーケンス制御の学習プログラム)
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では、この電源の電気を働かせてみましょう。写真のようなランプと押ボタンスイッチを用意しなさい。
ランプの色は青と赤がありますが、どちらでもかまいません。

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(注)
この「プログラムラーニング」の考えのベースには、「プログラム学習理論(スキナー氏)」があります。「自学自習」、「個別化」、「系統化」、「相互関連」、「フィードバック(正誤がすぐ分かる)」などを志向した学習方式で、1950年代にアメリカの教育界に衝撃を与え、日本では1960年代から70年代にかけて紹介されました。 |